日本人はほとんどの人が、信号が青に変わったら一目散に渡るんですよね

本書と直接関係の無い話を挿入して恐縮ではあるが、以前ハノイに行った時、現地のガイドさんに聴いた話を思い出す。彼は日本での留学経験があったのだが、私がハノイの交通ルールのあまりのムチャクチャ加減を苦笑交じりに指摘したところ、彼は「日本に初めて行った時、皆がキチンと交通信号を守って整然と通行するのには驚いた」と語る。そして、「でももっと驚いた事があるんですよ。日本人はほとんどの人が、信号が青に変わったら一目散に渡るんですよね。本当に車が来ていないか、自分で確かめもしないで。日本のドライバーのマナーは良いのかもしれませんが、危ないと思わないんですかね~(笑)」。痛いところを突かれたなー、と私も「そうですよね」と苦笑するしか無かった。

整然とルールを遵守して行動はするが、誰かが「青信号です!」と言えば、本当に安全かどうか自分で確かめる事もしないで、その通りにやってしまう。
本書に載っている、最早シュールですらあり、吹き出してしまうような荒唐無稽のプロパガンダを、戦時中は皆が大真面目で「信奉」し「実践」していたのだ、と考えると、ハノイのガイド氏の鋭い指摘は、まさに「熱しやすく冷めやすい」「極端に振れやすい」「皆で渡れば怖くないと考えがち」等々の日本人の弱点を
明らかにしていると言えそうだ。

昨今、巷に溢れる「日本バンザイ」系のテレビ番組や書籍。その多くが「外国人に褒めさせる」とか「外国との比較」という形態をとっているのを見ると、「外国に褒めてもらうというスタイルで箔をつけようなんて、どこまで日本に自信が無いのか」と一種の哀しささえ覚える。はたまた、近隣諸国をこき下ろして悦に入っている本、キチンとした検証も無しに「日本は夢のような楽園」だと強弁する呆れた本(「住んでみたドイツ 8勝2敗で日本の勝ち」あたりが代表格)の山。自分の思想信条に合わない、気に喰わない報道をひたすら「偏向」と決めつけ、その一方で、国家権力がメディアに圧力をかける事は、「偏向」メディアへの「矯正」であるから全く問題ないという困った人たち。自分の主義主張に逆らう人々を「売国」だ「反日」だと決めつけ罵倒する、自称「愛国者」の人たち。「醒めた眼で自分を見つめ」「自分と異なる意見にも耳を傾ける」懐の深さを持たない人が増殖気味なのには、危うさを感じる。

「1つの方向への無批判な熱狂」「その熱狂に従わない者を徹底的に排除しようとする動き」が、日本人の「弱点」であり、それに歯止めが利かなくなる事が70年前の日本にどんな悲劇をもたらしたのか、本書から学べる事は多い筈だ。これは「ウヨク」がどうした「パヨク」がどうしたとか言う事柄に矮小化するような問題では無い。自分たちの「弱点」を自覚し、同じ失敗を繰り返さないための問題提起の書と言える。


https://www.amazon.co.jp/dp/4787220659/

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戦時のプロパガンダポスターなんかシュールすぎて北朝鮮を嗤えないんですが、
紛うことなくあれが80年前の日本だったんですよね。
物理的、論理的に不可能なことでもチープな精神論にすりかえて自滅した。
落とされた焼夷弾は素手で投げ返せとか本気で新聞に書いてるw
あの原子爆弾に対しても、国は初期消火を新聞を通して3回にわたり国民に厳命していたんですから狂気の極みです。
大本営とタッグを組んだマスコミが扇動した責任は大きいですが、日本人の特有の性質も大きな要因ですね。
かつての世界第2位の「経済大国」は遠い昔の話となり、いまや1人当りGDPでは日本は22位です。
また、報道自由度ランキング、教育費への国家支出ランキングなどいずれも先進国の最下位レベルを低迷し、
経済格差の拡大も著しいです。
近年は、雑誌やテレビなどでも散見される「日本スゴイ」ブームは、近年の日本人の自信のなさの裏返しなんだろうと思う。
歴史を振り返れば、「日本スゴイ」なる「愛国本」が急増したのは、満洲事変(1931年)や国際連盟脱退(1933年)以降だそうで、戦争に突入する前です。
歴史は繰り返すといいますが、いろいろと現代と酷似してきて気味が悪いですね。。。



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テーマ : FX(外国為替証拠金取引)
ジャンル : 株式・投資・マネー

プロフィール

相場歴20年の個人投資家です。

Author:相場歴20年の個人投資家です。
投資歴20年の専業トレーダーです。
証券会社の担当営業マンに電話注文するのが取引の主流だった時代に親のすすめで相場の世界へ・・・当時600万円で購入した値がさ株があっという間に850万円になり株にのめり込むものの、所詮はビギナーズラックというやつでそこからはボロ負けのフルボッコに。
現物株、先物、商品、投資ファンド、FXすべてに手を出して家一軒分の投資資金をきれいさっぱり溶かす。
失意のどん底にあるときに、突然、天啓のごとき閃きでオリジナルのトレード手法を開発。本当の敵は、「常識」や「思い込み」だときづく。
相場の世界は、一見ダイヤモンドに見えるものが石ころで、一見石ころに見えるのがダイヤモンドだったりする。
実体があるものと思い込んで必死で追いかけてるものは影だったりする。
だから勝てないだけ。

ここ数年でAI(人工知能)による売買が主流となり、相場と対峙していてもかつてのような人間臭さはまったく感じなくなりました。
かぎりなく無味無臭でフラットな世界になってきた印象です。
昔だとちょっとしたマーケットのクセやアノマリーは数年の賞味期限
がありましたが、今はあっという間に雲散霧消してしまう。
考えてみれば当たり前です。世界一のチェスプレーヤーや将士すらまったく勝てないようなAI(人口知能)が相手なんですから。
しかも、開発者はノーベル賞クラスの地球トップレベルの学者ばかりです。

いよいよ総力戦になってきた。

ブログ歴10年。
強いご要望にお応えしてFXデイトレ配信とバイナリーオプションのポジションメール配信サービス再開です。
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これからの超長寿時代にあって、年齢も性別も学歴も職歴も地理的要因も関係なく、
世界中で365日24時間オカネを生み出すチャンスがあるのは、こうした相場の世界だけです。地球最大規模のオンラインカジノともいえますが、持たざる者、何もない普通の人ほど投資リテラシーを身に付けるべきだというのが私の一貫した持論です。
配信サービスだけでなくリアルタイム実戦トレードの個別指導も行っております。
勝てなくて当たり前、負けて当然の戦場ですが聖杯は存在します。
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よければ膨大な10年間の過去記事もご覧ください(笑)


座右の銘は「人間万事塞翁が馬」「諸行無常」

永遠に生きるかのように学び、明日死ぬかのように生きたい。

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